通称 カードゲーム
大岩雄典美術家、大岩雄典による現代アート作品として誕生した「可能な行為の空間」を感覚できるカードゲーム型のインスタレーション作品。
平たく言えばとにかくカードゲームです。
総じてゲームとは、ルールを設定することによりある種の仮想空間をその場に生み出し、その中に遊ぶことを意味します。大岩はカードゲームを「空間芸術」として提示するという独自の活動をしている作家です。
遊ぶ、つまりプレイによって空間が立ち現れることを体感するためのカードゲームですが、その行為自体が芸術として提示される(こともある)と言われるとなんだか不思議な感じがしてきますね。
美術としてはきっとチャレンジがあるのだと思いますが、一般的に言ってカードゲームなので、誰でも遊ぶことができます。
ゲーム内容は配られた手札を読み、それを実行するという極めてシンプルなもの。あくまでルールの現前が目的なので、デザインはごくシンプルで余計な装飾がありません。毎プレイごとに必ず勝敗があるわけでもなく、ルールがダイナミックに変化するさまを楽しみながら進行していきます。
一風変わったゲームをお求めの方にぴったりです。ゲームをコレクションしただけなのに現代アートを買ってしまう不思議体験もできます。
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基本パック(210枚)
写真:湯田冴
Photo: Sae Yuda